心は体に大きな影響を及ぼしますが、この心の作用について考える時に重要なことは、
自律神経系は「事実」に関係なく、あなたが思っていることに忠実に反応するということです。
日常無意識に起こっている私達自身の心身の現象を観察してみましょう。
「現実」に目の前に梅干がなくとも、リアルに想像すると、自然と唾液が出て、胃酸が分泌されます。
これは意志の力ではできません。
将来についての不安や心配が心を占有すると、あたかも「今」その心配ごとがすでに起こっている
が如く、顔色が悪く、食欲がなく、体調がくずれます。
すなわちアドレナリアンとかグルココルトコイドがというストレスホルモンの強い影響下におかれます。
またその逆に、夢や希望に満ちている時は、顔色もよく瞳が輝き、軽快感を感じます。
自律神経系を司る古い脳は、からだを快適にコントールしてくれる機能を備えています。
そして、私たちの生命活動は、化学反応の連続によって成り立っています。
体温制御、消化吸収、さらには成長と老化というプロセスも、
体内で起こる化学反応といい変えることができます。
つまり、こうした私たちの生命システム系である自律神経系は、
事実(現実)と、リアルに心に描かれた想像上の事実を区別することができないのです。
このように、自律神経系という生命のシステム系は、
想像体験を現実のものにする自動目的達成装置ともいえるでしょう。
人間の日常生活は現実に従って行動しているのではありません。
目の前に存在する現実をどう知覚したかに従って、考え方を選び行動しています。
ここで「自己像」に考えてみましょう。
私たちは自分自身について「私はこんな人間」という自己像を持っています。
それは自分が思い込んでいる想像上の自分です。
家族や友人や仲間のうわさとか、過去の経験とか、読んだり、聞いたりしたものの
組み合わせによってできている自分自身についての思い込みです。
この自己像について最も大切なことは、私たちのゴール、すなわち到達する未来の自分の姿
は自己像で描いている「私」ということになります。
自動目的達成装置は、あなたが自分自身について描いている自分しか表現できないのです。
60歳、70歳、80歳の自己像をどのようにイメージするかによって、
その人の人生が変わるということです。
100歳人生をイキイキと過ごすためには、いつも、若々しく体力にあふれた自分、
魅力的で美しく自分をイメージするということが、とても重要なのです。