2007年04月18日
奇跡のホルモン、メラトニン
いまから10年くらい前に、アメリカで「奇跡のホルモン」として、一大ブームを巻き起こしたホルモンがあります。老化防止の効果があり、免疫力を高める効果があり、全身のホルモンバランスを整える効果がる、まさに奇跡のようなホルモンです。
その奇跡のホルモンとは、メラトニンです。このメラトニンは「ホルモンの指揮者」のような役割をもっています。
私たちの体内の生化学反応は、多くのホルモンの絶妙な連携によって、バランスが保たれています。これをわかりやすくするため、各種ホルモンを楽器だと考えてみてください。
ひと口に楽器と言っても、バイオリンからトロンボーン、ピアノやチェロなど、様々な楽器があります。私たちの体内では、こうした個性的なホルモンたちがオーケストラとなり、連携して生命のシンフォニーを奏でているのです。
そして、このオーケストラの指揮者を務めるのが、メラトニンです。
たとえば最近話題になっているDHEAも、メラトニンの指揮下にあります。これは、あらゆるホルモンの生成に関与していることから、別名「ホルモンの母」とも呼ばれる非常に重要な成長ホルモンです。とくに、強力な免疫効果を持っていて、健康な人とそうでない人を比較すると、DHEAレベルが圧倒的に違うことが確認されています。
このほかにも、代表的なところでは、免疫細胞をつくるチムリンや性腺ホルモンのテストステロン(男性ホルモン)やエストロゲン(女性ホルモン)、そして抵抗力をつかさどるホルモン様物質インターロイキン2なども、メラトニンのコントロール下にあるホルモンです。
このメラトニンは、年齢を重ねると分泌量が減少していきます。まるで、ホルモンのオーケストラから指揮者がいなくなった状態です。そうすると、それまで免疫力や抵抗力などを担当していたホルモンも、どんどんステージから降りていきます。指揮者がいなくなったので、演奏会が終ったものと勘違いしてしまうのです。
こうして、ステージから誰もいなくなり、私たちの身体はどんどん免疫力や抵抗力が弱まって、老化が進行していくことになります。
このメラトニン、実は眠りと深く関わっているのですが、これはまた次回。
カテゴリー:老化防止
